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大阪健康安全基盤研究所

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平成21年度 大阪市立環境科学研究所報告「調査研究年報」

調査・研究報告

  • 2009年に大阪市内の食中毒原因調査において検出された下痢原性微生物(pdf, 296.54KB)

    2009年に大阪市内で食中毒が疑われた115事件について、当研究所に搬入された検体から下痢原性微生物の検出を行った。下痢原性微生物が検出された62事件(53.9%)のうち、ノロウイルスが検出されたものが41件(66.1%)、カンピロバクター10件(16.1%)、サルモネラ属菌6件(10%)、黄色ブドウ球菌3件(5%)、毒素原性大腸菌2件、ウェルシュ菌1件、腸管出血性大腸菌O157 1件、そしてノロウイルス/カンピロバクター同時検出が2件であった。

  • 市販生食用カキにおけるノロウイルスおよびA型肝炎ウイルス汚染調査(2006-2007から2009-2010シーズン)(pdf, 324.89KB)

    2006-2007から2009-2010シーズンの期間に市販されていた国産生食用カキについてノロウイルス(NV)及びA型肝炎ウイルス(HAV)の汚染状況を調査した。NVは19.1%に汚染が認められ、HAVの汚染は認められなかった。カキ関連NV食中毒は減少しているが、依然としてカキのNV汚染は認められており、今もなおNV食中毒の原因食品として注意が必要である。

  • LC/MS/MSを用いた食品中のサイクラミン酸分析(pdf, 432.56KB)

    通知試験法を用いて種々の食品におけるサイクラミン酸の回収率は23-109%であった。そこで、LC/MS/MSを用いてより高い回収率が得られ、迅速に行える方法に改良した。サイクラミン酸を100℃で加熱抽出し、Oasis HLB による精製を行い、フィルターろ過後、LC/MS/MS で測定した。改良法におけるサイクラミン酸の回収率は57-98%であった。通知試験法と比較すると、改良法においてより高い回収率が得られた。

  • 農産物中の残留農薬検査結果(平成15年度から平成21年度)(pdf, 359.85KB)

    平成15年度から平成21年度にかけて、当研究所で残留農薬の検査を行った国産農産物および輸入農産物について検査結果を集計し、解析を行った。総検体数に対する農薬の検出率は、国産農産物で31%、輸入農産物で29%であり、ほぼ同程度であった。農産物別では、国産および輸入農産物のどちらも果実類からの検出が多かった。殺菌剤および殺虫剤の検出が多くを占めており、輸入かんきつ類果実は、防かび剤の検出率が高かった。

  • 光散乱法による大気中粒子状物質の測定(pdf, 287.00KB)

    平尾小学校モニタリングステーションにおいてPM1/PM2.5/PM10の測定を実施した。2009年8月25日から2009年9月25日の期間のPM1、PM2.5、PM10の平均濃度はそれぞれ12.4、14.7、21.9μg/m3であった。PM1/PM2.5比の平均は0.82であり、その範囲は0.54から0.95であった。相対的に高濃度のPM2.5が観察された日には、その比はより高くなり、PM1とPM2.5の濃度は同様な挙動を示した。また、測定局の下の部屋における改修工事によりPM10濃度の急激が上昇するのが観察された。

  • 給食実習により発生するごみ調査(pdf, 460.49KB)

    研究所附設栄養専門学校の給食実習で発生した調理くずの量を調査し、メニューと発生量の関係を検討した。また、一部の調理くず中のミネラルの含有量を測定し、各ミネラルの可食部/廃棄部への配分の傾向についても合わせて検討した。その結果、だし汁を材料からとるような場合には、重量が多くなり、さらに、調理のために用意した野菜や果物の皮等は、全体の10%程度発生していた。

  • 周辺住民に対するアンケート調査結果に見る万代池公園の利用形態と望まれる姿(pdf, 747.78KB)

    万代池公園(大阪市住吉区)における、地域住民による利用形態などを調査するために、送付回収法によるアンケート調査を実施した。公園の利用目的として、自然観察を挙げる人は22.0%と相対的に低い割合であったが、散歩を目的とする回答と重複する傾向が強く、公園の自然は散歩時に草花を観賞することにより利用されているようであった。公園の希望像としては、野草や野鳥、昆虫が増えることに対する希望は相対的に低く、管理された緑地を好む傾向があると考えられた。

  • Sensitivity of MPN enumeration method for denitrifying bacteria by using gas chromatography(pdf, 488.87KB)

    MPN計数における脱窒細菌の存在を、ガスクロマトグラフィーにより亜酸化窒素生成を検出する方法で判定すると、ダラム管底に蓄積する泡の有無を判定する従来法に比べ検出感度が1から2桁高く、最終のMPNに達するまでの時間も短縮された。培地の有機物濃度を10倍希釈するとMPNは低くなり,最終MPNに到達する時間も長くなった。

  • 大阪市における食品の異物・苦情事例-平成21年度(pdf, 275.84KB)

    2009年度に検査した異物・苦情品の中から、瓶ビールの底に見つかった異物の同定について報告する。エネルギー分散型X線分析により元素分析した結果、異物の組成はビール中に含まれる元素と同じであった。異物の中に正八面体の結晶が観察され、元素分析から主な成分はカルシウムであることが分かり、これまでの報告からこの結晶はシュウ酸カルシウムであると考えられた。

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お問い合わせ

公衆衛生部 健康危機管理課
電話番号:06-6972-1326