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大阪健康安全基盤研究所

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新型コロナワクチン接種による抗体について

掲載日:2022年2月9日

抗体とは

抗体は、体内に侵入した病原体を攻撃したり排除したりする免疫機能の一部を担っています。病原体に感染したり、ワクチンを接種したりすると、抗体が作られます。


ワクチン接種後の抗体について

vaccine
新型コロナワクチンを2回接種したほとんどの方が、ウイルスに対する免疫を獲得すると考えられます。しかし、ウイルスに対する抗体量は、接種から数週間でピークに達した後、時間とともに低下してしまいます。また、変異株に対しては抗体の反応性が低下することがあります。ワクチンはウイルス感染を完全に防ぐわけではありませんが、オミクロン株などの変異株に対しても重症化予防効果があり、3回目のワクチン接種によってさらに効果が高まることが報告されています。

(参考)新型コロナウイルスに対する抗体の検査方法

抗体検査は、過去の感染やワクチン接種の効果を調べる目的で行われます。新型コロナワクチン接種後2-3週間程度で、血液から抗体の有無や量を調べることができます。抗体検査には以下のような方法がありますが、結果の判断基準はまだ明確ではありません。

  • kit

    迅速簡易検出法(イムノクロマト法)は抗体の有無を調べる検査で、キットに検体を滴下すると、抗体を保有していれば15分程度で陽性を示す線が現れます。専用の機器が不要でクリニックなどで調べられますが、感度は他の方法より低いと考えられます。

  • 免疫学的測定法は、抗体の量を測定することができ、専用の試薬によって検体中の抗体を捉えて化学的に検出する方法です。迅速簡易検出法より時間がかかり、測定機器も必要なため、調べられる施設は病院や検査機関などに限られます。
  • 中和試験法は、ウイルスの感染力をなくす抗体がどれだけあるかを調べる方法です。ウイルスを扱うことから実施は専用設備のある研究機関や大学などに限られ、時間や手間がかかることから一般的な検査としてはあまり用いられていません。

参考資料





お問い合わせ

微生物部 ウイルス課
電話番号:06-6972-1402