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大阪健康安全基盤研究所

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先天性風しん症候群について

・先天性風疹症候群とは?

風しんウイルス(図1)が妊婦に感染し、胎児に移行した結果、出生児に<先天性風しん症候群(congenital rubella syndrome : CRS)>と総称される疾患を引き起こすことがあります。CRSは1941年にオーストラリアの眼科医Norman Greggによって初めて報告されました。一般的な症状は、白内障、先天性心疾患、聴覚障害などであり、その他血小板減少症、頭蓋内石灰化、肝脾腫、精神発達遅滞など全身性に様々な症状を引き起こす可能性があります。CRSがおこる頻度は、妊婦が風しんウイルスに感染した時期により異なり、妊娠12週までは高く、妊娠20週以降は低いとされています。
日本国内において2012年から2014年にCRSと診断された出生児の追跡調査では、45例中11例(24%)が生後15ヶ月までに死亡したことが報告されています。このように医療水準の高い日本においても死亡率が高いのが現実です。また、この調査において、CRSと診断された出生児の母親のワクチン接種回数が1回であった事例が45例中11例(24%)であったのに対し、2回は0例(0%)であったことも報告されています。
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・予防法について

CRSに対する特異的な治療法はありません。予防のためには<妊娠前のワクチン2回接種>を行い、免疫を十分に獲得しておくことが重要です。また、性別を問わず、その配偶者や妊娠の可能性がある人と同居している人もワクチン接種を徹底し、免疫を十分に獲得しておくことが必要です。ワクチン接種制度は出生時期や性別によって異なりますので、予防接種歴を確認し(図2)、必要に応じてワクチンを接種しましょう。ただし、妊娠中はワクチンを接種することができません。
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・お知らせ

厚生労働省は、2019年より3年間、1962年4月2日から1979年4月1日の間に生まれた男性を対象に、風しんの追加的対策(第5期風しん定期接種・風しん抗体検査)を開始しました。この機会に、風しんウイルスに対する抗体価を確認し、必要に応じてワクチンを接種しましょう。上記対象外の方についても、抗体検査、ワクチン接種に関して助成を行っている自治体もありますので、これらの機会を積極的に活用しましょう。

参考資料

お問い合わせ

微生物部 ウイルス課
電話番号:06-6972-1401