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大阪健康安全基盤研究所

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3月24日は世界結核デーです。

掲載日:2024年3月28日

結核は過去の病気ではありません。
大阪は国内で結核の最多発地域の一つです。


結核は、結核菌による慢性の感染症

結核は、ヒト免疫不全ウイルス感染症(後天性免疫不全症候群)やマラリアと共に、世界3大感染症です。結核は過去の病気でなく、国内外を問わず、現在でも多くの結核患者や死亡が発生しています。日本国内の発生動向において、大阪府・市では多くの患者や死亡が発生し、都道府県・政令市で最多発地域の一つです(表)。



表.結核の発生動向(2022年)

 

世界

日本

大阪府

大阪市

新登録患者数

746万人

10,253人

1,118人

480人

罹患率(対人口10万人)

133

8.2

12.7

17.4

死亡者数

130万人

1,664人

139人

51人

死亡率(対人口10万人)

16

1.4

1.6

1.8

 出典元:Summary of tuberculosis data (世界保健機関)、 年報(結核研究所)


世界保健機関: Tuberculosis   

厚生労働省健康局結核感染症課:2022年結核登録者情報調査年報集計結果

大阪健康安全基盤研究所:ご存知ですか?大阪にはまだ多い結核、過去の病気ではありません

結核研究所 疫学情報センター:メニュー(最新情報等)

結核の早期発見・診断・治療

結核は結核菌を吸入(空気感染)することにより発病するため、主病変は肺結核です。早期発見(症状は2週間以上持続する咳、痰や発熱など)・診断(痰の菌検査、胸部X線検査など)、確実な治療(複数の抗結核菌薬の投与、6か月間)により、結核は治癒する疾患です。また、確実な治療は感染拡大の防止にも貢献します。

公益財団法人結核予防会:結核について

結核対策の取り組み

アメリカ合衆国をはじめほとんどの先進諸国が既に、結核低まん延国(罹患率人口10万対10以下)となっています。日本は、2021年に結核低まん延国入りしました。

ストップ結核パートナーシップ日本

大阪府:結核について       

大阪市:第3次大阪市結核対策基本指針    

 

最後に

2週間以上持続する咳、痰や発熱などがある場合、結核も疑い、医療機関を受診してください。結核の早期発見・確実な治療は治癒のみならず、感染拡大も防止します。

お問い合わせ

公衆衛生部 健康危機管理課
電話番号:06-6972-1326