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大阪健康安全基盤研究所

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大阪府内でも国内でも、依然として梅毒が流行しています!

掲載日:2023年7月13日

梅毒について

梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症です。妊娠中の女性が感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、流産、死産の危険性が高まります。また、母子感染により、さまざまな症状や障がいを起こすことがあります。

梅毒の報告数は依然として多い状況です

2022年、全国の梅毒患者報告数は13,226人と感染症発生動向調査の全数把握感染症に定められた1999年以降、過去最高の報告数となりました。2017年以降6年連続して5,000人を超えています(2021年は7,978人、2020年は5,871人)。
一方、大阪府における報告数は、2023年第27週時点で1,072例(2023年7月11日集計)と、年間報告数として最多であった2022年の第27週時点の報告数(790例)を上回るペースで推移している。

大阪府感染症情報センター梅毒届出状況(グラフ、四半期毎の状況)

大阪健康安全基盤研究所「梅毒はコロナ禍でも流行中です!

感染経路と症状

梅毒の病原体「梅毒トレポネーマ」は、性行為等により直接接触した粘膜や皮膚から感染します。感染力が比較的強い感染早期の段階では、3回に1回の性行為で感染すると言われています。

3~6週間の潜伏期の後、症状が現れますが、経過した時間によりその症状は異なります。早期の症状としては、感染部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりや潰瘍ができる、股の付け根のリンパ節が腫れる、手のひら、足の裏に赤い発疹が出る等があります。

また、痛みがない時期や治療をしなくても症状が軽快する時期があり、診断が遅れる危険があります。治療の開始が遅れ、放置していると、心血管障害、神経障害を起こし、場合によっては、死に至ることもあります。

検査

梅毒の検査は、血液を採取するだけで簡単に受けられます。男性は泌尿器科や皮膚科、女性は婦人科・産婦人科で受けることが可能です。また自治体の保健所・保健センターの多くで、無料・匿名HIV検査と同時に受けることができます。

大阪府におけるHIV・梅毒等検査・相談場所

治療

梅毒は、従来の抗菌剤の飲み薬を一定期間服用するか、または昨年の秋に発売された注射薬を、病期に応じて1回または3回筋肉注射することで完治します。しかし、梅毒は一旦治癒しても再び感染するので、治療は性的なパートナーと同時に受けることが大切です。

予防

予防には、コンドームの使用が有効です。しかし、コンドームが覆わない部分の皮膚や粘膜に症状があると感染する可能性があります。疑わしい症状がある場合は、性的接触を控えるようにしてください。また、不特定多数との性行為は、感染のリスクを高めますので、避けてください。妊娠中の女性のパートナーの男性は、特に注意してください。感染を疑う症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。性行為を頻繁に行う方は、定期的に性感染症の検査を受けることをお薦めします。検査での早期発見・早期治療が、自分とパートナーを守るために重要です。

梅毒について詳しくお知りになりたい方は、下記ホームページをご参照ください。

以下、新しい薬の情報です。

お問い合わせ

公衆衛生部 健康危機管理課
電話番号:06-6972-1326