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大阪健康安全基盤研究所

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梅毒の報告数は依然として多い状況です。

掲載日:2021年3月5日

梅毒について

梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症です。妊娠中の女性が感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、流産、死産の危険性が高まります。また、母子感染により、さまざまな症状や障がいを起こすことがあります。

梅毒の報告数は依然として多い状況です

2020年における全国の梅毒患者報告数は5,784人であり、2017年以降4年連続して5,000人を超えています。大阪府においては、2020年の年間患者報告数は889人(男性480人、女性409人)で、2019年の報告数より減少(2019年の年間患者報告数は1,101人)していますが、依然として多くの患者が報告されています。また、2015年以降女性の割合が増加しています。(2020年の報告数は2021年1月8日集計されたもの)

大阪健康安全基盤研究所「梅毒はコロナ禍でも流行中です!

感染経路と症状

梅毒の病原体「梅毒トレポネーマ」は、性行為等により直接接触した粘膜や皮膚から感染します。感染力が比較的強い感染早期の段階では、3回に1回の性行為で感染すると言われています。

3~6週間の潜伏期の後、症状が現れますが、経過した時間によりその症状は異なります。早期の症状としては、感染部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりや潰瘍ができる、股の付け根のリンパ節が腫れる、手のひら、足の裏に赤い発疹が出る等があります。

また、痛みがない時期や治療をしなくても症状が軽快する時期があり、診断が遅れる危険があります。治療の開始が遅れ、放置していると、心血管障害、神経障害を起こし、場合によっては、死に至ることもあります。

検査

梅毒の検査は、血液を採取するだけで簡単に受けられます。男性は泌尿器科や皮膚科、女性は婦人科・産婦人科で受けることが可能です。また自治体の保健所・保健センターの多くで、無料・匿名HIV検査と同時に受けることができます。

大阪府におけるHIV・梅毒等検査・相談場所

治療

梅毒は、感染の早期に抗菌剤の飲み薬を一定期間服用することで、完治することができます。しかし、梅毒は一旦治癒しても再び感染するので、治療は性的なパートナーと同時に受けることが大切です。

予防

予防には、コンドームの使用が有効です。しかし、コンドームが覆わない部分の皮膚や粘膜に症状があると感染する可能性があります。疑わしい症状がある場合は、性的接触を控えるようにしてください。また、不特定多数との性行為は、感染のリスクを高めますので、避けてください。感染を疑う症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。性行為を頻繁に行う方は、定期的に性感染症の検査を受けることをお薦めします。検査での早期発見・早期治療が、自分とパートナーを守るために重要です。

梅毒について詳しくお知りになりたい方は、下記ホームページをご参照ください。

お問い合わせ

公衆衛生部 健康危機管理課
電話番号:06-6972-1326