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大阪健康安全基盤研究所

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梅毒が増加しています。

掲載日:2019年11月8日

梅毒について

 梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症です。妊娠中の女性が感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、流産、死産の危険性が高まります。また、母子感染により、さまざまな症状や障がいを起こすことがあります。

患者数が増加しています

 近年、梅毒の患者報告数が急激に増加しています。2019年10月30日における全国の患者報告数は5,467人となっており、2017年以降3年連続して5,000人を超えています。大阪府においては、2018年の年間患者報告数は1,188人(男性701人、女性487人)となっています。今年の感染症発生動向調査においても、大阪府では第44週(2019年10月28日~11月3日)までに報告された患者報告数は896人となり、2018年同時期を下回っているものの、増加傾向にあります。2015年以降女性の患者報告数が増加しています。

感染経路と症状

 梅毒の病原体「梅毒トレポネーマ」は、性行為等により直接接触した粘膜や皮膚から感染します。感染力が比較的強い感染早期の段階では、3回に1回の性行為で感染すると言われています。

 3~6週間の潜伏期の後、症状が現れますが、経過した時間によりその症状は異なります。早期の症状としては、感染部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができる、股の付け根のリンパ節が腫れる、手のひら、足の裏に赤い発疹が出る等があります。

 また、痛みがない時期や治療をしなくても症状が軽快する時期があり、診断が遅れる危険があります。治療の開始が遅れ、放置していると、心血管障害、神経障害を起こし、場合によっては、死に至ることもあります。

予防

 予防には、コンドームの使用が有効です。しかし、コンドームが覆わない部分の皮膚や粘膜に症状があると感染する可能性があります。疑わしい症状がある場合は、性的接触を控えるようにしてください。また、不特定多数との性行為は、感染のリスクを高めますので、避けてください。梅毒は、早期に抗菌薬による薬物治療を行うことで、完治することができます。感染を疑う症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。検査での早期発見・早期治療が、自分とパートナーを守るために重要です。

 

梅毒について詳しくお知りになりたい方は、下記ホームページをご参照ください。

 

お問い合わせ

公衆衛生部 健康危機管理課
電話番号:06-6972-1326