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大阪健康安全基盤研究所

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9月28日は世界狂犬病デーです。

掲載日:2019年9月27日

2006年に世界の研究者のグループが Global Alliance for Rabies Control を結成し、その活動の一環として、ヒト及び動物における狂犬病の影響やその予防法などについて人々に知ってもらうための取組みが始まりました。9月28日は世界狂犬病デーで、これは狂犬病ワクチンを開発したフランスの細菌学者ルイ・パスツールの命日です。

狂犬病とは?

  • 狂犬病ウイルスによる感染症です。
  • 感染動物(主として犬)に咬まれることによってウイルスに感染し、潜伏期間(一般的に1~2ヵ月)の後に発症します。発症してしまうと有効な治療法はなく、ほぼ100%死亡します。通常、ヒトからヒトに感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することはありません。

発生動向

  • アジア・アフリカを中心に世界の150以上の国で、年間5万人以上の人が狂犬病により亡くなっています。患者の約半数が15歳以下の子どもです。
  • 日本では1956年を最後に発生していませんが、1970年にネパール、2006年にフィリピンへの旅行者が犬に咬まれ、帰国後に狂犬病を発症し死亡した輸入症例が報告されています。

症状

  • 発熱、頭痛、倦怠感、筋痛等の感冒様症状ではじまり、咬傷部位の疼痛やその周辺の知覚異常、筋のけいれんを伴います。
  • その後、運動過多、興奮、不安といった脳炎の症状を呈し、錯乱、幻覚、攻撃性、恐水発作等が現れ、最終的には昏睡状態から呼吸停止し死にいたります。

 【狂犬病が流行している地域に海外旅行を予定している方へ】

世界には狂犬病が発生している国が数多くあります。これらの地域では、イヌだけでなくコウモリ、アライグマなどの動物と接触することにより、感染の危険性が高まります。海外で動物と接触する可能性のある方や奥地・秘境などへ渡航される方は以下を参考にしてください。

  • 狂犬病ワクチンを接種することで発症を防ぐことができます。ワクチン接種には、予防のためにあらかじめ受けておく「暴露前接種」と、狂犬病のおそれのある動物に咬まれた後に受ける「暴露後接種」があります。ワクチンは同じものを使います。
  • 暴露前接種では、ワクチンを4週間隔で2回皮下に注射し、さらに6-12か月後に追加接種します。暴露後接種では、第1回目を0日として、以降3、7、14、30および90日の計6回皮下に注射します。
  • 海外、特に東南アジアで狂犬病が疑われるイヌ、ネコおよび野生動物に咬まれたり、ひっかかれたりした場合、まず傷口を石鹸と水でよく洗い流し、医療機関を受診してください。狂犬病ワクチン接種と、抗狂犬病ウイルスガンマグロブリンの投与が行われています。

参考

大阪府
狂犬病について

国立感染症研究所
狂犬病とは
狂犬病Q&A

厚生労働省
狂犬病

WHO
Rabies

お問い合わせ

公衆衛生部 健康危機管理課
電話番号:06-6972-1326