コンテンツにジャンプメニューにジャンプ
大阪健康安全基盤研究所

トップページ > 社会と健康 > トピックス > 年末年始の体重増加にご注意を

年末年始の体重増加にご注意を

掲載日:2023年12月11日

~年末年始の過ごし方~

12-1

年末年始には、クリスマス、忘年会、お正月、新年会などイベントが多く、食べたり飲んだりする機会が増えますね。また、普段の生活リズムと異なる過ごし方をすることで、運動不足になる方もいらっしゃるでしょう。
全国20歳~69歳の男女1,100人を対象に実施した「お正月明けの健康意識に関する調査(2023年)[1]」によると、お正月明けに身体の変化があったと回答した人(51.6%)のうち45.2%が「体重が増えた」と回答しています。
体重増加に歯止めをかけたい!そんなみなさんに、年末年始の過ごし方のヒントをご紹介します。

食べ過ぎず飲みすぎず、普段の食生活になるべく近づけて

12-2


年末年始のイベントで食べる料理は、糖や脂肪を多く含みエネルギーが高めです。おせち料理にも、保存期間を長くするために塩や砂糖を多く使った料理がいくつも並びます。
摂取エネルギーを増やさないように、食事や飲酒は、平日と同じ時間帯に同じ量を維持するように心がけましょう。飲んだり食べたりする予定が決まっている場合は、「外食以外の食事量や飲酒量を少なくする」「お酒1杯飲んだ後にお茶やお水を1杯飲む」「物足りないと思ったら野菜のメニューを注文する」など、ご自身ができる対策法を事前に考えて実践してみましょう。

まずはプラス10分身体を動かしてみましょう

12-3

運動というと、外に出てランニングなどをイメージする方も多いと思いますが、実は、家事も立派な運動の1つです。
運動強度の単位にMETs(メッツ)というものがあります。静かに座っている状態を1 METsとして、様々な活動がその何倍のエネルギーを消費するかを示したものになります。散歩は3.5 METsであり、家事の場合、次のようなものが散歩と同じ約3 METsの身体活動となります[2],[3],[4]

12-4

年末の家事と言えば<大掃除>、普段は手の届かない家の隅々まで掃除をしながら、新年を迎える準備をしてみるのはいかがでしょうか。また、除夜の鐘付きや年始の初詣などの行事に合わせて歩くのもよいですね。無理して「身体を動かさないと」と考えず、普段の生活の中で楽しみながら、まずは今より10分多く身体を動かしてみましょう。

最後に

12-5

いかがでしたか。体重のコントロールを1人で行うのは、なかなか難しいものです。目標を宣言して家族や友人にサポートを得たり、新年の抱負として1年を通じて体重コントロールを取り組んだりするのもよいですね。
皆様の目標が達(辰)成されますように。



[1]株式会社 クロス・マーケティング「お正月明けの健康意識に関する調査(2023年)」
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20230118newyear/

[2]厚生労働省e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-004.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-03-001.html

[3]国立健康・栄養研究所「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/info/undo.html
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/programs/2011mets.pdf

[4]厚生労働省 運動基準・運動指針の改定に関する検討会「健康づくりのための身体活動基準2013
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpqt.pdf

お問い合わせ

公衆衛生部 疫学解析研究課
電話番号:06-6972-5577