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大阪健康安全基盤研究所

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ノロウイルス食中毒を増やさないために

掲載日:2022年1月12日

ノロウイルス食中毒シーズンがやってきました。ノロウイルスに感染した人の便や嘔吐物には、大量のウイルスが存在し、ごく少量が体内に入っただけで発症します。そのため、保育所や高齢者施設での集団胃腸炎の原因になり、食品に付着すると食中毒を引き起こします。 

ノロウイルスは、カキなどの二枚貝に蓄積することが知られています。このような食品の衛生的な取り扱いや加熱調理は重要なノロウイルス対策ですが、「もともとノロウイルスを含んだ食品」を食べることだけが食中毒の原因になるわけではありません。感染した人(調理従事者など)が排出したウイルスが、調理過程や配膳の際に食品に付着し、食中毒を発生させるケースが多く存在します。

近年のノロウイルス食中毒の動向

厚生労働省の食中毒統計資料によると、国内のノロウイルスを原因とする食中毒は、平成30年は256件(患者数8,475名)、令和元年は212件(患者数6,889名)報告されていたのに対し、令和2年は99件(患者数3,660名)と減少しました。令和3年は1130日現在で40件(患者数1,279名)となっています。令和2年以降に減少した要因として、新型コロナウイルス感染症流行により社会全体に手洗いなどの感染対策が浸透したことが考えられます。

せっかく一度減った食中毒を今後も増やさないように、以下の対策を確認しましょう。調理従事者、保育所・高齢者施設で働く方はもちろん、一般家庭でも大切なことばかりです。

 

ノロウイルス食中毒を防ぐために心がけるべきこと

手洗い

食事を摂る前、食品を扱う前は、手を洗いましょう。石鹸で手指及び腕の露出部を30秒以上モミ洗いし、15秒以上すすぐことが有効です。加熱調理後や非加熱食品を扱う際には、使い捨て手袋の使用も効果があります。

消毒

キッチンなど食品を取り扱う場所や食品に触れる器具の表面は、塩素系消毒剤で使用前に消毒しましょう。市販の家庭用塩素系漂白剤(濃度5%)であれば、20 ml1リットルの水で薄めてください。

下痢や嘔吐などの症状があったら

症状がある場合はしっかり休みましょう。症状が治まった後も長ければ34週間、ノロウイルスが便中に排出されています。症状が治まっても2日間は食品を扱うことを避けましょう*。特に調理従事者は直接食品を扱わない仕事に従事するなどの対応が必要です。検便検査を受けてノロウイルスを排出していないことを確認してから調理等に携わることをお勧めします。
*CDC“Preventing Norovirus”(https://www.cdc.gov/norovirus/about/prevention.html)

 

家族が発症したら

子供が嘔吐するなど家族内でノロウイルスを疑う発症者がいた場合は、家族も感染した可能性が高いと考え、症状がある場合に準じた行動をしましょう。
嘔吐物の処理方法は「大阪府ノロウイルスの感染を広げないために~処理の手順を守ろう~」を参考にしてください。(https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00160739/norouirusuwohirogenaitameni.pdf)

大量調理施設衛生マニュアル(調理施設向け)

厚生労働省から通知されている大量調理施設衛生マニュアルは、中小規模調理施設でも参考になります。
(
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000168026.pdf)
下図に、ノロウイルス対策に重要なものを抜粋しました。二次汚染防止のため、手洗いは最も有効ですので常日頃心掛けてください。次亜塩素酸ナトリウムは食品添加物としても認められており使用しやすいものですが、酸化力が強く材質によってはサビや変色の原因になるので、流水で十分すすぎ洗いをしてください。


大量調理施設マニュアル図2

それぞれが
しっかりとノロウイルス対策を心掛け、食中毒を未然に防ぎましょう!


お問い合わせ

微生物部 ウイルス課
電話番号:06-6972-1401