沿革・生活科学研究所時代
1942年から1950年(昭和17年から昭和25年)
所名改称
昭和16年12月の日米開戦に伴い、衣食住の生活物資が窮乏するようになり、生活物資の有効活用が求められました。合理的な市民生活を送るための諸研究及び指導を行っていましたが、より強力に推進するため、昭和17年6月、業務組織を新たにし、所名を大阪市立生活科学研究所と改めました。
物資窮乏克服のための研究
「代用食の栄養調査」、「人体の必要栄養量に関する調査」、「野草のビタミンCについて」など戦中、戦後の物資欠乏を克服するための研究が行われ、その成果を、「栄養料理講習会」、「家事衛生研究会」、「生活科学研究会」などで積極的に市民に提供しました。
昭和19年には、大阪ガスビル調理実習室を借り、「戦時生活指導室」とし、主として食生活を指導しました。

栄養料理講習会
戦後復興のための研究
終戦後すぐ、「バラック住宅の衛生学的調査」など復興に役立つ研究を行い、時代の要請に即座に対応しました。
附設栄養学院設立
昭和22年栄養士法が制定され、栄養士の身分が規定されましたが、栄養士の養成に当たる施設が少ないことから、昭和24年附設栄養学院(現在の附設栄養専門学校)を設置し、本所の施設やノウハウを活用して、栄養士を養成することになりました。昭和52年4月、専修学校の制度により、附設栄養専門学校となりました。創設以来、社会で活躍する多くの優秀な栄養士を輩出しています。
生活科学研究会設立
昭和23年、戦前の家事衛生研究会を引き継ぐものとして、大阪生活科学研究会が設置され、講習会、見学会を開催し、機関誌「生活科学」を刊行しました。この事業は、昭和32年に設立された大阪生活衛生協会に引き継がれました。

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電話番号:06-6972-1321
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