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大阪健康安全基盤研究所

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中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎について(4)

掲載日:2020年1月28日

概要

2019年12月以降、中華人民共和国湖北省武漢市において、肺炎患者の発生が複数報告され、患者から新型のコロナウイルス(2019-nCoV)が検出されています。
2020年1月28日には、この新型コロナウイルスによる肺炎について、感染症法に基づく「指定感染症」と検疫法の「検疫感染症」に指定する政令が閣議決定されました(施行は2月7日)。

 
参考:指定感染症・検疫感染症とは

指定感染症とは既に知られている感染性の疾病(一類感染症、二類感染症、三類感染症及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)であって、感染症法上の規定の全部又は一部を準用しなければ、当該疾病のまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるものとして政令で定めるもの。

検疫感染症とは国内に常在しない感染症のうちその病原体が国内に侵入することを防止するためその病原体の有無に関する検査が必要なものとして政令で定めるもの。

  

患者発生状況

 患者の発生状況として、中華人民共和国で4,515例(死亡 106例)、日本で 4例(参考参照)、他に 16の国・地域で報告があります(2020年1月28日現在)。患者は海鮮市場関係者が多く、主要な感染経路は動物由来が疑われています。家族間や医療従事者などの限定的なヒトからヒトへの感染に加え、持続的なヒトからヒトへの感染の可能性が否定できない状況です。 

参考
(1例目):新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(厚生労働省)
(2例目):新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(厚生労働省)
(3例目):新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(厚生労働省)
(4例目):新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(厚生労働省)

症状・所見

発熱、咳など症状、胸部X線で両側異常(浸潤)影の所見が報告されています。

予防について

風邪やインフルエンザが流行する時期であることを踏まえて、手洗いの徹底や咳エチケット等、通常の接触・飛沫感染対策を行うことが重要です。

武漢市から帰国・入国される方へ

武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に医療機関へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあっては、武漢市滞在歴があることを事前に申し出てください。

 

関連情報

厚生労働省:中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎の発生について

厚生労働省検疫所:中国における新型コロナウイルスによる肺炎の発生についての国際渡航と貿易に関するWHOの助言

国立感染症研究所:コロナウイルスに関する解説及び中国湖北省武漢市等で報告されている新型コロナウイルス関連肺炎に関連する情報

大阪府:新型コロナウイルス関連肺炎について

大阪市:中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルスに関連した肺炎の発生について

 

新型コロナウイルスに関連した感染症に係る外国語対応をはじめとする外国人患者への対応等に係る支援ツール

厚生労働省:「外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト」について

日本政府観光局(JNTO)(英語・中国語・韓国語・日本語で閲覧可能):
日本を安心して旅していただくためにー具合が悪くなったときに役立つガイド

厚生労働省:医療機能情報提供制度(医療情報ネット)について

厚生労働省:外国人向け多言語説明資料一覧

大阪府:おおさかメディカルネット

お問い合わせ

公衆衛生部 健康危機管理課
電話番号:06-6972-1326