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大阪健康安全基盤研究所

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4月25日は世界マラリア・デーです。―マラリアは世界3大感染症―

掲載日:2019年4月11日

マラリアは亜熱帯・熱帯地域を中心に感染者数が多く、人類に甚大な健康被害をもたらしている感染症です。日本ではマラリアは比較的稀な輸入感染症ですが、特に熱帯熱マラリアの場合、診断や治療の遅れにより致命的(年間1~3例)になることがあります。また、薬剤耐性(抵抗性)マラリア原虫や殺虫剤耐性媒介蚊も出現しています。マラリア対策は世界各国が協調して進めている地球規模の課題です。

世界マラリア・デーの由来

4月25日は、2007年の世界保健機関(WHO)総会で決められたマラリア対策推進のための記念日、世界マラリア・デーです。

 

概要

  • マラリアは、結核やエイズ(後天性免疫不全症候群)と共に、人類に甚大な健康被害を及ぼしている世界3大感染症です。
  • マラリアは寄生虫(原虫)を原因とする生命を脅かす疾患です。マラリア原虫には5種類(熱帯熱、三日熱、四日熱、卵形、サルマラリア原虫)ありますが、人間の生命に脅威となる原虫は熱帯熱と三日熱マラリア原虫です。
  • 蚊媒介感染症であり、原虫を保有した雌のハマダラカに刺咬されることで人に感染します。
  • 予防や治療が可能です。しかし、予防接種ワクチンはありません。
  • 2017年には世界で約2億1,900万人のマラリア患者が発生したと推定されています。
  • 2017年における世界のマラリア死亡者数は約435,000人です。
  • 特に、アフリカ地域でマラリアの脅威・健康被害が甚大です。2017年において、世界のマラリア患者の92%、マラリア死亡者数の93%がアフリカ地域に起因しています。
WHO:マラリア 
 

発生動向(世界、日本、大阪府)

現在でも多くの患者や死亡が発生しています(表)。現在、日本では国内感染例はなく、マラリアは輸入感染症です。輸入マラリア(熱帯熱や三日熱が多く、報告例の90%以上)の主要な推定感染地域として、熱帯熱マラリアはアフリカ、三日熱マラリアはアジア、オセアニア、中南米の熱帯・亜熱帯地域です。 

表.マラリア発生動向や死亡

 

2017年

2016年

2015年

世界

219,000,000

(死亡:435,000)

216,000,000

(死亡:445,000)

212,000,000

(死亡:429,000)

日本

61

(死亡:2)

54

(死亡:2)

40

(死亡:1)

大阪府

2

(死亡:0)

3

(死亡:0)

1

(死亡:0)

WHO:世界マラリア報告書 2018
国立感染症研究所:感染症発生動向調査年別一覧表-2017-
大阪府感染症情報センター:感染症発生動向調査事業報告書(年報)
統計でみる日本
人口動態調査 人口動態統計 感染症分類別にみた性別死亡数及び率
      

潜伏期間、症状や重症化

  • 潜伏期間:7~40日間
  • 症状:発熱、悪寒、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛
  • 重症化:特に、熱帯熱マラリアは発症から24時間以内に治療しないと重症化し、しばしば死に至ります。脳症、腎症、肺水腫、出血傾向、重症貧血など、さまざまな合併症がみられます。
  • なお、マラリアの蔓延地域では、住民に免疫応答が成立し、不顕性感染を呈することもあります。

厚生労働省検疫所:マラリアについて 

予防:予防薬や蚊対策

  • マラリア流行地へ渡航する際、抗マラリア薬の予防内服を行うことが望ましいとされています。マラリア予防薬は、医師の処方が必要です。ご自分の体調や渡航先について事前に専門医と相談し、専門医の指示に従って服用してください。予防薬を服用していても防蚊対策は必要です。
  • マラリアを媒介するハマダラカは主に夕暮れから明け方にかけて活動します。長袖・長ズボンを着用し、できる限り肌の露出を少なくしましょう。最善の策は蚊に刺されないことです。
  • 蚊刺咬対策として虫よけスプレーやローションが使われています。防虫薬濃度によって、効果の持続時間が異なります。頻回に塗る必要性など、予め情報を入手してください。

治療 

  • 流行地に入ってから7日目以降にマラリアを疑う症状(発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛など)が出た場合、速やかに医療機関を受診してください。
  • 予防薬を内服していても感染することがあります。
  • 海外で症状が出たときのために、渡航先の医療事情を確認しておくことを勧めます。
病原微生物検出情報(IASR):特集マラリア2006~2017
国立感染症研究所:感染症の話(マラリア)
大阪府:マラリアについて

お問い合わせ

公衆衛生部 健康危機管理課
電話番号:06-6972-1321