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大阪健康安全基盤研究所

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禁煙はお薬で

喫煙者の3割程度の方が、タバコをやめたい[注釈1]と思っています。やめたくてもやめられない…など、禁煙で苦労された方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
禁煙したいと思っていらっしゃる方、あるいは周りに禁煙希望者がいらっしゃる方はぜひ、お薬を使った禁煙を考えていきましょう。

お薬を使った禁煙

お薬を使った禁煙の方法には2通りあります。1つは薬局などでお薬(ニコチンパッチやニコチンガム)をご自身で購入する方法です。もう1つは、禁煙外来を受診し、飲み薬(チャンピックス★)や貼り薬(ニコチンパッチ)などの処方薬を用い、医師など専門職と一緒に禁煙する方法です。
禁煙中はイライラする、タバコが吸いたくなるなど、いわゆる「ニコチン切れ」がおこります。お薬は、このようなニコチン切れの症状を和らげ、自力での禁煙より成功率が2倍程度[注釈2,3]高くなると言われています。
(★2021年より出荷停止となっていましたが、2024年4月時点も出荷に至っていません。)

タバコと禁煙治療にかかわる「お金」

禁煙治療は12週間を基本として行います。受診や処方で約2万円[注釈2]となります。現在のタバコ代の平均は1箱500円程度です。1日に1箱吸うと、12週間では約4万円にもなります。お金の面を考えると禁煙治療の方がお得ですね。タバコは吸い続ける限りお金がかかりますが、禁煙できれば節約できます。
今後、喫煙できる場所はさらに減っていきます。禁煙できれば、喫煙所に行ったり吸い殻を片づけたりする時間と手間が不要になります。忙しい人こそ「時は金なり」を意識することも大切でしょう。

最後に

喫煙は、がんだけではなく、多くの病気の原因になります。
がんも、肺がんだけではなく食道がんや胃がんなどの消化器の病気や、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器の病気、心筋梗塞などの原因になります。
禁煙するための手段として禁煙外来受診や様々なサポートがあります。大阪府の調査[注釈4]によると、それらのサポートを「利用しようと思わない」という方が6割ほどいました。サポートの利用を検討されていない方にも、ぜひ禁煙治療のメリットを知っていただければ幸いです。

[注釈]

  1. 令和元年 国民健康・栄養調査(厚生労働省)
  2. 禁煙治療のための標準手順書 第8.1版
  3. 禁煙のおくすりってどんなもの? | e-ヘルスネット(厚生労働省)
  4. 令和4年度 大阪府健康づくり実態調査報告書

お問い合わせ

公衆衛生部 疫学解析研究課
電話番号:06-6972-5577