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大阪健康安全基盤研究所

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10月20日は世界骨粗鬆症デーです

掲載日:2025年10月20日

みなさん、「骨粗鬆(しょう)症」をご存知ですか?
10月20日は「世界骨粗鬆症デー(World Osteoporosis Day)」です。骨粗しょう症や骨の代謝に関わる病気について知ってもらうことを目的に制定されました。 

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは、骨の密度が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。

(イメージ)

骨粗しょう症に影響を与える要因には、生活習慣や遺伝、加齢、閉経など多くあります。このうち、食事、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣や、過度な減量などは、気を付けて改善することで、骨粗しょう症の危険を下げることができます。

骨粗しょう症は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行します。そのため、まずは骨粗しょう症にならないよう、生活習慣を整えること(一次予防)が大切です。また、早めに検査を受けて発見すること(二次予防)も大切です。高齢になってくると骨粗しょう症の人が増えてくるため、より早期発見が重要となります。

骨粗しょう症になると骨折の危険性が高まります。特に高齢者では、骨折するとそのまま寝たきりになったり、認知症のきっかけになったりするなど、介護が必要になる可能性が高くなります。
全国では、介護が必要となった主な原因として、「骨折・転倒」が13.9%と第3位になっています[1]。また、大阪府では、骨折の患者の割合は、男女ともに多くの年代で全国より高い傾向にあり[2]、骨粗しょう症の予防が重要となってきます。

まずは自分の骨の状態を知ろう

閉経前後の女性は骨粗しょう症の危険が高いため、40歳、45歳、50歳、55歳、60歳、65歳、70歳の女性を骨粗しょう症検診の対象者としています。
この検診では、腰や手、かかとなどの骨の密度を、レントゲンや超音波検査などで測定します。

まずは、ご自身がお住まいの自治体が行っている骨粗しょう症検診や、普段受診している健診・検診・人間ドックなどで、骨密度を測定し、自分の骨の状態を把握しましょう。

40歳未満の女性や男性でも、これまでご自身の骨密度などを測ったことがない方は、検査を受けてみることをお勧めします。

骨粗しょう症の対策

骨粗しょう症検診の対象の方

  • まずは検診を受けましょう。
  • 結果にあわせて、骨粗しょう症の対策をしていきましょう。

40歳未満の女性や男性の方

  • 骨密度のピークは「20歳頃」です。若い世代の方々は、20歳頃までに骨密度が最大になるように、また、骨密度が急に低下しないように、運動や食事などの生活習慣を整えましょう。


検診や測定で「要指導」、「要精検」となった方

  • 「要指導」の方は、骨密度に影響する生活習慣について、保健師などの専門職と相談しましょう。
  • 「要精検」の方は、治療の必要性などについて医療機関で相談しましょう。
    また、他の病気やお薬の影響で骨密度が低下する場合もあります。定期的に骨密度を確認し、主治医に相談しましょう。

最後に

骨粗しょう症を知り、骨折による寝たきりを予防し、楽しい毎日を過ごしましょう!

出典・参考ページ(外部リンク)

<出典>

  1. 令和4年国民生活基礎調査;IV介護の状況-要介護者等の状況より
    https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/05.pdf
  2. 第4次大阪府健康増進計画;介護が必要となった主な原因-骨折の受療率より
    受療率:疾病治療のために医療施設に入院・通院、または往診を受けた指定患者数(人口10万人対、1日あたり)
    https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/61626/dai4jikeikaku.pdf

<参考>

公益財団法人骨粗鬆症財団
https://www.jpof.or.jp/osteoporosis/

お問い合わせ

公衆衛生部 疫学解析研究課
電話番号:06-6972-5577