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大阪健康安全基盤研究所

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現在も梅毒感染拡大中早期発見・早期治療が大切です!

掲載日:2024年5月9日

梅毒は梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる性感染症です。全国の患者の報告数は近年、毎年のように過去最多を更新しています。2023年には10年前の12倍となり、特に20代の女性の感染が増えています。

梅毒は感染に気付きにくいことから、治療の遅れや感染拡大につながりやすい感染症です。しかし、早期に発見・治療を行えば、完治する感染症でもあります。あなた自身と大切なパートナーを守るためにも、早期発見のための行動が大切です。

 

「もしかしたら…」

梅毒は、セックスだけでなくキスでもうつる感染症です。このような接触があれば、誰でも感染する可能性があります。性行為のあった相手が梅毒になったと分かった時、不特定多数の相手との性行為がある方、パートナーは1人でも付き合い出したばかりのタイミングなど、「もしかしたら…」と不安がある場合は早期に検査を受けましょう!

 

梅毒に感染すると

性器や口の中に小豆から指先くらいの大きさのしこりやただれができ、その後手のひらや足の裏など、体中に発疹が広がります。症状の程度は人により異なりますが、中にはこのような症状のでない無症状の場合もあります。梅毒は「模倣の達人」の異名を持つほど症状が多彩で紛らわしく、専門の医師でも他の疾患との区別が難しい病気です。自己判断せずに、検査を受けてみることをお勧めします。

 

梅毒を放置すると

梅毒の症状は、何もしなくても一時的に消えますが、これは治ったわけではありません。体には細菌やウイルスなどの病原体を排除する防御機能がありますが、梅毒トレポネーマはこの機能をかいくぐり、ゆっくり体の中で増えていきます。治療をせずに放置すると、心臓・血管・脳などに病変が生じ、障害が残る可能性があります。

 

妊娠中の梅毒感染は特に注意が必要です

妊娠している人が梅毒に感染すると、母親だけでなく胎盤を通じて胎児にも感染し、流産や死産、出生後の難聴や知的障害などが起こる可能性があります。

感染の不安がある方(特に妊娠中の方、妊娠する可能性がある方や、そのパートナーの方)は、必ず検査をして、感染していれば治療する必要があります。

 

どんな検査が必要ですか?

梅毒に感染しているか知るためには血液検査が必要です。保健所やchotCAST*で、HIV検査と同時に無料・匿名で梅毒の検査を受けることができます。

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大阪府内での検査場所や梅毒の情報については、以下のリンクをご参照ください。


お問い合わせ

大阪健康安全基盤研究ウイルス課