コンテンツにジャンプメニューにジャンプ
大阪健康安全基盤研究所

トップページ > 一般の方へ > 蚊が媒介する感染症に注意!

蚊が媒介する感染症に注意!

掲載日:2022年7月15日

気温が上昇し、蚊が活動する季節になりました。病原体を保有している蚊に刺された場合、「かゆみ」だけではなく、「蚊媒介感染症」と呼ばれる病気になる場合があります。蚊媒介感染症は世界的に多く発生し、ウイルス性疾患であるデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、原虫疾患であるマラリア等があります。過去、これらの感染症のほとんどは主に熱帯、亜熱帯地域で流行しております。コロナ禍以前と比べると、2020年及び2021年の国内におけるデング熱、チクングニア熱、マラリア等の報告数は大きく減少しました。これは、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、2020年及び2021年に、我が国でも渡航制限措置が実施された影響を受けたためと推察されます。しかしながら今後、渡航制限の入国者数の上限が段階的に引き上げられることになれば、これらの感染症が国内に流入する恐れが高まります。一方で、日本脳炎は国内でも感染する可能性があります。
アカイエカヤマトヤブカヒトスジシマカボウフラ

蚊媒介感染症は、基本的にヒトからヒトに直接感染するものではなく、ウイルスや原虫を保有した蚊を介して感染するため、蚊に刺されないよう正しい知識と予防法を身に付けておくことが大切です。


 蚊と病気について詳しく解説していますので是非ご覧ください。

大阪府・市ではウイルスを媒介する可能性のある蚊について調査しています。


厚生労働省が実施する感染症流行予測調査事業では、日本脳炎ウイルスに対する抗体保有状況について毎年調査しています。

〇ヒトの感受性調査

ヒトの日本脳炎ウイルスに対する抗体保有状況から分析し、今後の流行の可能性を推定して、予防接種計画に役立てています。

〇ブタの日本脳炎感染源調査

 ブタの日本脳炎ウイルスに対する抗体を測定し、日本脳炎ウイルスの蔓延状況を把握することにより、間接的にヒトへの感染の危険性を予測しています。

大阪府でも動物由来感染症サーベイランスの一つとして、ブタの日本脳炎ウイルスに対する抗体保有調査を実施しています。


その他、海外で気を付ける感染症情報がわかりやすく掲載されています。

すべての感染症ではありませんが、感染症(蚊媒介感染症では日本脳炎や黄熱)を予防するため、ワクチン接種は有効です。予防接種情報は厚生労働省検疫所ホームページで掲載されています。

お問い合わせ

公衆衛生部 健康危機管理課
電話番号:06-6972-1326