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大阪健康安全基盤研究所

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7月28日は世界肝炎デーです。

掲載日:2019年7月25日

ウイルス性肝炎の蔓延防止には、世界的規模で正しい知識と予防意識の啓発や患者・感染者に対する差別・偏見の解消が重要です。これらの観点から、2010年の世界保健機関(WHO)総会で、「世界肝炎デー(7月28日)」が制定され、2011年より肝炎啓発推進活動が実施されています。

   World Hepatitis Day 2019(WHO)

以下、主要なウイルス性肝炎の概要を記しますので、ご参考にしてください。


(表) 主なウイルス性肝炎の概要 

 

A型肝炎

B型肝炎

C型肝炎

E型肝炎

原因ウイルス

ピコルナウイルス, RNA

ヘパドナウイルス, DNA

フラビウイルス, RNA

ヘペウイルス, RNA

感染源・経路

経口(食事・水)、性感染

血液、母子感染、性感染

血液、医療行為、静注麻薬

経口(食事・水)

潜伏期間

1550

30180

15180

1550

重症化

あり(まれ)

あり

あり(まれ)

あり(まれ)

慢性化

なし

あり

あり

なし

肝細胞がんの発生

なし

あり

あり

なし

治療薬

なし

あり

あり

なし

ワクチン

あり

あり

なし

なし

特徴

便を介した性行為でも感染あり。

性感染での増加。

肛門性交による性感染あり。

野生動物の肉(ジビエ)の生食による感染が問題となっている。妊婦は劇症化の頻度が高い。

A型肝炎

  • A型肝炎ウイルスに汚染した食物や水を摂取したり、感染した人に直接接触することで感染します。ほとんどの人は自然に回復し、生涯に渡り防御免疫を持ちますが、まれに劇症肝炎で亡くなる人もいます。
  • 安全な水がないこと、不衛生はA型肝炎のリスクになります。食物や水による感染が少ない国では、男性間性交渉や汚染した注射針による感染の広がりが認められます。
  • WHOによると2016年には世界で約150万人のA型肝炎患者発生があり、うち約7,000人が死亡しました。日本では925例(2018年)の感染報告がありました。
  • 安全で効果的なワクチンがあります。流行している地域・国へ渡航する人や男性間性交渉者はワクチン接種をお勧めします。

 【B型肝炎

  • B型肝炎ウイルスは母から子へ伝達されるほか、感染者の血液や体液の接触により伝播します。
  • B型肝炎は急性疾患と慢性疾患を起こします。
  • 世界的には推定2億5,700万人がB型肝炎ウイルスに感染しています。2015年には、世界で88.7万人以上の人がB型肝炎の合併症(肝硬変、肝がん)によって死亡しました。日本では現在110万人が感染し、B型肝炎関連として毎年約5,000人が死亡されています。
  • ワクチン接種することによって予防することができます。

 【C型肝炎

  • C型肝炎ウイルスは主として血液を介して感染します。
  • C型肝炎は急性疾患と慢性疾患を起こします。慢性感染者は、将来的に肝硬変や肝細胞がんを発症するリスクが高まります。
  • 世界的には、7,100万人が慢性C型肝炎に罹患し、毎年40万人がC型肝炎関連の肝疾患で死亡しています。日本では現在190万人が罹患し、毎年2.5万人が死亡しています。
  • C型肝炎に対するワクチンはありませんが、抗ウイルス薬はC型肝炎患者の95%以上を治癒させることができ、肝硬変や肝細胞がんによる死亡リスクを下げることができます。

E型肝炎

  • E型肝炎ウイルスで汚染された水の摂取や、野生動物(ジビエ)の生食(加熱不十分を含む)により感染します。
  • E型肝炎の特徴の一つとして、妊婦で劇症肝炎の割合が高く、致死率が20%にも達することがあげられます。
  • 世界で毎年2,000万人が感染します。WHOの推計では、2015年に約44,000人がE型肝炎により亡くなりました。日本では442例(2018年)の感染報告がありました。
  • E型肝炎に対するワクチンが中華人民共和国で承認されていますが、日本を含め他の国では未承認です。


お問い合わせ

公衆衛生部 健康危機管理課
電話番号:06-6972-1321